新型コロナで世界が「鎖国」の時代へ。東京オリンピック開催は絶望的。

マスク欧米

新型コロナウイルス(COVID-19)が全世界に蔓延し、全世界での鎖国時代が襲来しつつある。

中国、韓国、イラン、イタリアからだけでなく、多くの国で国籍を問わず外国人の入国を制限し始めた。

教科書で習った1600年代から江戸時代に日本が200年以上行ってきた鎖国が全世界で始まろうとしている。

 

時代の逆行。ついに全世界鎖国が現実に。各国がコロナウイルス対策を大幅強化。

消毒

WHOがパンデミックを宣言し、全世界のコロナウイルスの感染者の合計は3月18日現在189,375人と20万に迫る勢いだ。

中国以外の感染者数はついに中国を越え、ヨーロッパを中心に拡大の歯止めが効かない状況だ。

イタリアでは全土での移動を制限し、なんとか感染の増大を防ごうと躍起だが累計の陽性患者は30,000人を超えた。

隣国のスペインでも感染が拡大し、感染者は既に10,000人を超えている。

フランス、ドイツでも感染者が10,000人に届くまであと僅かの状況だ。

アメリカでも感染者が増加し日本と感染者の数が逆転した。

そんな世界での患者の増加をふまえ、各国で外国人の入国制限が強化され続けている。

これまでイタリア、中国、韓国、イランからの入国のみを制限してた国がここ2〜3日で対象を全ての国に切り替え始めた。

日本が400年前に行ってきた鎖国が全世界で行われつつある。

 

ベトナムの新たな入国制限措置

看護士ベトナム

昨日のブログでお伝えしたネパールでは国籍を問わずアライバルビザの発給を4月30日まで停止した。

【速報】ネパールは新型肺炎でエヴェレスト登山もトレッキングも禁止。コロナで観光収入の激減のおそれ。

その他、著者がニュースで確認しただけでも

イスラエル、クウェート、ノルウェー、デンマーク、チェコ、ポーランド、オーストラリア、エクアドル、エルサルバドル、ブータン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナム、香港、マカオ

などの国・地域が全ての国からの入国の制限、または隔離処置などの決定をしている。

オーストラリアなど国によっては外国からの入国制限だけでなく、自国からの渡航も制限している国もある。

ベトナムでは3月17日に外国人入国者に対するビザ発給の一時停止を決定した。

3月18日から30日間、ベトナムに入国する外国人に対するビザの発給が停止となる。

またベトナムの北部にあるハイフォン市では感染地域から来たかどうかに関わらず、海外からハイフォンに入る全てのベトナム人と外国人に対して、集団隔離措置を行うとの通達もあり、日に日に規制が強化されている状況だ。

ホーチミンでもバーやマッサージ店、映画、カラオケなどの3月末までの営業停止が決定された。

状況が刻一刻と変わる中で、現地の言葉が十分に理解できない外国人は不安を抱えるばかりだ。

 

東京オリンピックの2020年開催はもはや絶望的

東京オリンピック

このような状況の中で東京オリンピックの2020年の予定通りの開催はほぼ絶望的と言える。

上記の各国の措置は多くが期間限定といえ、ここから短期間で大幅に新型肺炎の患者数が減るとは考えづらい。

国の行き来を各国が制限する中、日本だけがオリンピック期間中だけ外国人の入国を認めるのは世界の動きと反する。

五輪が終わった後も選手や観客は自国に帰らなければいけない中、既にチケットを購入した人が感染リスクを冒してまで、全員東京に来たいと思わないだろう。

1年で終息が見込めるか不透明なこの状況で、中止はないにしろ2年後の開催、つまり2022年への延期が妥当ではと著者は内心思っている。

また機を見てコロナウイルス関連の情報はアップデートしていきたい。

 

主にハノイ・ホーチミンの新型コロナ(COVID-19)発生から今までのまとめ【ベトナム】

ベトナム

 ※3月23日午前1時18分更新

ベトナムでは本日も新型コロナウイルスの陽性患者が見つかりました。

これで累計の感染者は99人となりました。これまでハノイでの感染者が多かったのですが、ホーチミンでの感染者数が増加しております。

初めての感染者の発見から2カ月ほど経ちましたが、ベトナムの新型肺炎のこれまでの経緯をまとめたいと思います。

 

【ベトナム】主にハノイ・ホーチミンの新型コロナ(COVID-19)発生から今までのまとめ

 

■2020年1月29日(水)

ベトナムで新規のコロナウイルスの患者が見つかったのは1月29日。ちょうど旧正月(春節)の休みが終わりに近づくころでした。

この頃はマスクもなんとか街中で手に入れることができていました。この頃、中国政府は団体での海外旅行を禁止しています。

当時のブログ
【速報】ベトナムでもコロナウイルス感染疑いが40人?マスクも品薄。

 

■2020年1月30日(木)

1日経った翌日、ホーチミンの街中ではマスクが品切れとなる店舗が目立ち始めました。

しかしまだ入国制限は行われておらず、当局では感染拡大を防止する為、地元の人や外国人旅行者に注意を呼びかけている程度でした。

日本では武漢から帰国した邦人が検査を拒否したことで話題となっていた頃です。

当時のブログ
【続報】新型コロナウイルス、ベトナムでも感染拡大。検査拒否は氷山の一角?

 

■2020年2月1日(土)

ベトナム政府は中国の感染地域との国際線フライトを一時停止。この頃からマスクはほぼ手に入らなくなりました。

感染者は首都ハノイで2名、ハノイ近郊のタンホアで1名の感染が確認され、その他にも武漢から来た中国人2名がホーチミンの病院へ入院と記載があります。

また感染疑いのある人に隔離の処置が始まりました。

当時のブログ
新型コロナウイルス肺炎の感染拡大、マスクが買えないベトナム!

 

■2020年2月7日(金) 

ブログの記事に間が空きましたが、この頃感染者は10人に広がっています。

小学校・中学校・高校のほとんどでは春節(テト・旧正月)の休みを延長し、街中でもマスクを着用する人が目立ってきました。

当時のブログ
新型肺炎、ベトナムは徐々に深刻化?感染スピードは?

 

■2020年2月8日(土)

感染状況が日に日に拡大して合計12人に。

ハノイを中心にイベントの中止が広がり、各地の学校の休みもさらに延期となるニュースが目立ち始めました。

政府の対策もこの頃から本格化しだしました。

  • ホーチミンでは接客業の人員にマスクの着用を義務化。
  • 過去14日間に中国に滞在した外国人に対し、公用目的以外での入国を一時的に禁止する措置を開始。
  • コロナウイルス感染者の治療費を無料へ。

当時のブログ
【最新ニュース】ベトナム新型コロナウイルスの感染状況、国の対策など

 

■2020年2月13日(木)

累計のウイルス感染者は15名に。

同日の日本の感染者数を調べると感染者は33人。死者1名です。

当時のブログ
ベトナムの新型肺炎の感染者は15人へ。洗濯可能マスクがコンビニに登場。

 

■2020年2月19日(水)

ベトナム政府の徹底した対策により、この時点の感染者数は累計16名。

学校は引き続き休校が継続され、中国国境の人々の行き来が厳しくチェックされています。

日本の感染者数はこの時点で85人。死者1名。

当時のブログ
日本より優秀だったベトナムの新型肺炎(コロナウイルス)対策

 

■2020年3月10日(火)

前回のブログからほぼ3週間、国内で感染者が見つかっていませんでしたが、3月6日(金)を皮切りに感染者が急増。

  • 3月6日(金)1名
  • 3月7日(土)3名
  • 3月8日(日)10名

原因はロンドンからの航空便に感染者がおり、機内でクラスター感染が起きたためです。

この頃、中国、韓国、イラン、イタリアからの航空便はチェック体制がしっかりしていましたが、イギリスからの飛行機だったために感染した人が隔離されずに市中で感染が広がり始めました。

日本の感染者はこの時点で566人。死亡者9名。

当時のブログ
ベトナム 新型肺炎(COVID-19)患者が30人へ一気に増加。飛行機内のクラスター感染

 

■2020年3月12日(木)

感染者は38名に。ロンドンからの飛行機ベトナム航空0054便から次々と感染が明らかに。

機内だけでなく、飛行機を降りた後の接触で感染者の身内などからも新たに感染者が見つかりました。

当時のブログ
ベトナム、新型コロナウイルス患者が急激に増加。累計感染者は38人へ。

 

■2020年3月19日(木)

ベトナムにて3月18日から30日間、ベトナムに入国する外国人に対するビザの発給が停止が決定。

同日のベトナムでの感染者は61名。日本は910名。

当時のブログ
新型コロナで世界が「鎖国」の時代へ。東京オリンピック開催は絶望的。

 

■2020年3月22日(日)

欧州からの外国人、ベトナム人帰国者からの感染発覚が相次ぐ中、政府が外国人の入国拒否を決定。

当時のブログ
新型コロナでホーチミンはゴーストタウン化。観光スポットは週末でも人気なし。

 

まとめ

以上がベトナムでの新型コロナウイルスの発生から今までの経緯となります。

日本と比べると感染のスピードは遅いですが、世界で多く感染が広がったためにベトナムでも少しずつ感染が広がり始めています。

外国人の入国を政府は禁止しましたが、今後のコロナウイルス感染者数がどうなるか注視が必要です。

 

ベトナム、新型コロナウイルス患者が急激に増加。累計感染者は38人へ。

コロナ3月11日

3月10日(火)にベトナムで3週間ぶりに新規コロナウイルスの患者が見つかったというブログを掲載した。

しかし昨日も多くの陽性患者が見つかり、ベトナムの累計の感染者数は38名となっている。

 

新規感染者の多くはロンドンからの同便の飛行機乗客

10日に以下のブログを掲載した。

ベトナム 新型肺炎(COVID-19)患者が30人へ一気に増加。飛行機内のクラスター感染

この記事に書いたように、3月1日のロンドン発ベトナム航空0054便のハノイ行きの乗客から次々に感染が広がっている。

この便でベトナム到着後、ハノイからベトナム中部のダナンに移動した英国人2名は、コロナウイルス陽性が確認された後にすぐに隔離措置が適用されたが、この2名が訪れた電気店の店員も新型肺炎にかかっていることが判明した。

この店に勤めていたその他店員は全員が自宅隔離などの措置となっており、店舗も一時閉鎖となっている。

 

運転手や親戚など身近な人にも次々と感染

0054便のケースでは感染者が雇う運転手や親戚の女性にもウイルスが感染ったようだ。

また0054便以外のケースでも韓国経由で米国に入り、カタール経由でベトナムへ帰国した女性からも感染が確認された。

このカタール経由で帰国した女性の身近な人間3名からもウイルス陽性が確認され、飛行機の外でも感染が広がっている状況だ。

 

当局は感染者と接触した人の隔離処置を継続

ベトナム当局は感染が確認された場合、当該人物が訪れた場所や接触した人間を速やかに調べ、隔離する処置を継続している。

これまでは同様の処置が功を奏し感染の拡大が抑えられてきたが、今回の感染拡大はイタリア、韓国、中国以外からの便だったために着陸後、すぐに隔離が適用されず感染が広がったケースだ。

今後も同様のケースは十分発生し得ることが考えられ、隔離者数も増加の一途をたどっているが、これまで各国と比べ患者の増加を抑えることができた政府の対応が期待される。

 

ベトナム 新型肺炎(COVID-19)患者が30人へ一気に増加。飛行機内のクラスター感染

洗濯できるマスク3

韓国以外にもイタリアやイランで広がりを見せている新型肺炎(COVID-19)ですが、ベトナムでもこの週末に状況の変化がありました。

2月中旬から新規の感染症患者が発生せず、以前コロナウイルスにかかった16人の患者も全て退院し、国内の感染者が0となっていたベトナムですが、週末で感染者が新たに14人も見つかりました。

 

累計感染者が16人→30人へ一気に増加

ベトナムの週末の感染者数の増加ですが以下のようになります。

  • 3月6日(金)1名
  • 3月7日(土)3名
  • 3月8日(日)10名

3月6日にハノイ在住の女性に感染が見つかってから、急にコロナウイルスの感染人数が増えました。国内のメディアでもこの報道は多くされ、ベトナム国民は不安を見せています。

 

イギリスからの航空便に感染者。機内でクラスター感染

3月6日の感染者はイギリスから帰国したベトナム人女性で、帰国後に発熱を訴えたことから発覚しました。

この女性はロンドン以外にもイタリアのミラノ、フランスのパリを訪れ、3月2日にベトナムへ帰国していました。

現在この女性は隔離されていますが、7日、8日に発見された新たな患者は韓国のテグから帰国したベトナム人男性(既に隔離施設に移送)の他、6日に見つかった感染者が搭乗していたイギリスからの航空便の同乗者に多く含まれていたことがわかり、飛行機内でクラスター感染した可能性が高いと見られています。

 

飛行機の同乗者は各地に移動

感染者が多く見つかった飛行機はベトナム航空イギリスのロンドン発ベトナムの首都ハノイ行きの便で、感染者はベトナム人だけでなく外国人も含まれています。

これらの感染者はハノイ乗り継ぎでベトナムの各地に移動しており、既に全員隔離されていますが、移動した地域の住民には動揺が広がっています。

移動した9人の移動先

  • 4人→東北部地方クアンニン省
  • 2人→東北部地方ラオカイ省
  • 2人→南中部沿岸地方ダナン市
  • 1人→北中部地方トゥアティエン・フエ省

ダナン市に移った2名は外国人で、2名が泊まったホテルは現在閉鎖されているようで、2名と接触があったホテルスタッフも隔離されているようです。

 

まとめ

ベトナム政府は引き続き感染疑いのある人の2週間の隔離政策を続けていますが、既に隔離されている人数が1万人を超えており、施設の収容人数にも限りがあることから受け入れ可能な新たな宿泊施設を検討しているようです。

またホーチミンやハノイの学校も9日から再開される予定でしたが、週末に新たな感染者が見つかったことから、休校を15日まで延長する決定がされました。