ベトナム 新型肺炎(COVID-19)患者が30人へ一気に増加。飛行機内のクラスター感染

洗濯できるマスク3

韓国以外にもイタリアやイランで広がりを見せている新型肺炎(COVID-19)ですが、ベトナムでもこの週末に状況の変化がありました。

2月中旬から新規の感染症患者が発生せず、以前コロナウイルスにかかった16人の患者も全て退院し、国内の感染者が0となっていたベトナムですが、週末で感染者が新たに14人も見つかりました。

 

累計感染者が16人→30人へ一気に増加

ベトナムの週末の感染者数の増加ですが以下のようになります。

  • 3月6日(金)1名
  • 3月7日(土)3名
  • 3月8日(日)10名

3月6日にハノイ在住の女性に感染が見つかってから、急にコロナウイルスの感染人数が増えました。国内のメディアでもこの報道は多くされ、ベトナム国民は不安を見せています。

 

イギリスからの航空便に感染者。機内でクラスター感染

3月6日の感染者はイギリスから帰国したベトナム人女性で、帰国後に発熱を訴えたことから発覚しました。

この女性はロンドン以外にもイタリアのミラノ、フランスのパリを訪れ、3月2日にベトナムへ帰国していました。

現在この女性は隔離されていますが、7日、8日に発見された新たな患者は韓国のテグから帰国したベトナム人男性(既に隔離施設に移送)の他、6日に見つかった感染者が搭乗していたイギリスからの航空便の同乗者に多く含まれていたことがわかり、飛行機内でクラスター感染した可能性が高いと見られています。

 

飛行機の同乗者は各地に移動

感染者が多く見つかった飛行機はベトナム航空イギリスのロンドン発ベトナムの首都ハノイ行きの便で、感染者はベトナム人だけでなく外国人も含まれています。

これらの感染者はハノイ乗り継ぎでベトナムの各地に移動しており、既に全員隔離されていますが、移動した地域の住民には動揺が広がっています。

移動した9人の移動先

  • 4人→東北部地方クアンニン省
  • 2人→東北部地方ラオカイ省
  • 2人→南中部沿岸地方ダナン市
  • 1人→北中部地方トゥアティエン・フエ省

ダナン市に移った2名は外国人で、2名が泊まったホテルは現在閉鎖されているようで、2名と接触があったホテルスタッフも隔離されているようです。

 

まとめ

ベトナム政府は引き続き感染疑いのある人の2週間の隔離政策を続けていますが、既に隔離されている人数が1万人を超えており、施設の収容人数にも限りがあることから受け入れ可能な新たな宿泊施設を検討しているようです。

またホーチミンやハノイの学校も9日から再開される予定でしたが、週末に新たな感染者が見つかったことから、休校を15日まで延長する決定がされました。