3月10日(火)にベトナムで3週間ぶりに新規コロナウイルスの患者が見つかったというブログを掲載した。
しかし昨日も多くの陽性患者が見つかり、ベトナムの累計の感染者数は38名となっている。
新規感染者の多くはロンドンからの同便の飛行機乗客
10日に以下のブログを掲載した。
「ベトナム 新型肺炎(COVID-19)患者が30人へ一気に増加。飛行機内のクラスター感染」
この記事に書いたように、3月1日のロンドン発ベトナム航空0054便のハノイ行きの乗客から次々に感染が広がっている。
この便でベトナム到着後、ハノイからベトナム中部のダナンに移動した英国人2名は、コロナウイルス陽性が確認された後にすぐに隔離措置が適用されたが、この2名が訪れた電気店の店員も新型肺炎にかかっていることが判明した。
この店に勤めていたその他店員は全員が自宅隔離などの措置となっており、店舗も一時閉鎖となっている。
運転手や親戚など身近な人にも次々と感染
0054便のケースでは感染者が雇う運転手や親戚の女性にもウイルスが感染ったようだ。
また0054便以外のケースでも韓国経由で米国に入り、カタール経由でベトナムへ帰国した女性からも感染が確認された。
このカタール経由で帰国した女性の身近な人間3名からもウイルス陽性が確認され、飛行機の外でも感染が広がっている状況だ。
当局は感染者と接触した人の隔離処置を継続
ベトナム当局は感染が確認された場合、当該人物が訪れた場所や接触した人間を速やかに調べ、隔離する処置を継続している。
これまでは同様の処置が功を奏し感染の拡大が抑えられてきたが、今回の感染拡大はイタリア、韓国、中国以外からの便だったために着陸後、すぐに隔離が適用されず感染が広がったケースだ。
今後も同様のケースは十分発生し得ることが考えられ、隔離者数も増加の一途をたどっているが、これまで各国と比べ患者の増加を抑えることができた政府の対応が期待される。