【速報】ネパールは新型肺炎でエヴェレスト登山もトレッキングも禁止。コロナで観光収入の激減のおそれ。

エベレスト遠望世界一の山のエヴェレスト登山(8,848m)があるネパールで、コロナウイルスの影響から政府は13日、今春のすべてのエヴェレスト登山を禁止しました。

新型コロナが最初に発生した中国と国境を接するネパール。今回はネパールの新型肺炎(COVID-19)の感染者情報と政府の対策などをお伝えします。

 

ネパール政府は新型肺炎でエヴェレスト入山を禁止。トレッキングは?

カトマンズ街中

今回のコロナウイルスによる登山禁止はエヴェレストに限ったものでなく、それ以外のネパールの山も対象に含まれるようです。

トレッキングに関しても禁止対象に含まれるようで、今回の措置が解除されるまではネパール全土で登山、トレッキングができないことになります。

※ネパールはトレッキングや登山に関しては現地ガイドの同行が義務付けられており、個人で登山やトレッキングすることができません。

なお今回の規制(入山許可証、パーミットのキャンセル)は3月14日〜4月30日までとなっています。

 

現在のネパールの新型肺炎患者はわずか1人。それでも登山禁止を決定。

エヴェレスト氷河

ネパールはこれまで新型肺炎の感染者数はわずか1名でした。ここ数週間は新規の陽性患者も発生していませんでした。

禁止した背景は世界でのパンデミックによる感染者数の増加もありますが、登山の際にコロナウイルスの発症した時の死亡リスクもあると考えられてます。

以前ネパールに行った際のエベレスト街道トレッキングのブログを見てもらえればわかると思いますが、標高4,000mを超えると正常な体でも突如、高山病に襲われて体調を崩し、場合によってはヘリコプターで運ばれることも珍しくありません。

このような環境でコロナウイルスの症状が出れば死亡リスクが上がることは間違いありません。

また登山でテントに泊まる同行者の感染リスクもありますし、天候により救助が遅れる場合もあります。夜間は救助の対応もできません。

過去のブログ
【まとめ】ネパール・エベレストトレッキング(費用、持ち物からブログ、写真・動画まで)

 

コロナによる観光収入の激減のおそれ

ネパール人々

ネパールは観光立国で登山、トレッキングによる観光収入は年間莫大なものになっています。ちなみにエベレストの場合、入山料は1人1万1000ドルにものぼります。

今回の決定で政府もそうですが、荷物を運ぶポーターやガイドも収入を失うことになります。

ポーターってどんな仕事ですか?

ネパールのトレッキングガイド

それ以外にも首都のカトマンズを中心に登山やトレッキングの準備をする人向けのアウトドアショップ、旅行代理店、ホテル、レストランもあり、これらの人にも甚大な影響を与えることになります。

 

現在の政府の対応

ネパール政府の現時点での対応ですが、上述したように3月14日から入山許可証、パーミットのキャンセルが決定されています(4月30日まで)。

その他にも現在、海外からの全ての旅行者に対しアライバルビザの発給を停止しています。この措置についても期限が4月30日までとなっています。

詳しい情報については外務省海外安全ホームページの「ネパール政府の新型コロナウイルス感染拡大の予防措置について」をご覧ください。 

 

まとめ

以上がネパールのコロナウイルスに関する情報でした。

以前のブログの他にもYouTubeに過去のトレッキング動画も公開しています。

YouTubeの世界一周動画→https://youtube.com/user/jobtabi

ネパールはトレッキングや登山の他にも国立公園で動物と触れ合うことができたり、トレッキングをせずに景色を見ながらのんびりすることもできます。

ただやはりネパールに行くなら雄大なエヴェレスト山塊の景色は見たいものです。

一刻も早く世界的な流行が落ち着き、観光客が戻ることを願ってやみません。