日本ではチャーター便による武漢からの帰国便の一部邦人のウイルス検査拒否のニュースが流れておりますが、旧正月真っ只中のベトナムでも連日、中国の武漢での新型コロナウイルス(肺炎)のニュースが報道されています。
ベトナムは北部は中国と国境を接しており、日本と同じく現地の人は報道に敏感になっています。
そんなベトナムの状況を簡単ではありますがお伝えします。
ベトナムのコロナウイルスの感染状況について
WHOの発表では既にベトナムでの人への感染が発表されていますが、1月29日(水)現在、ベトナムでの新聞での報道によると少なくともさらに40名の人が感染の疑いがあるとして、病院での診察を受けているようです。
中国政府が海外への団体旅行を禁止した影響でベトナムでも旅行のキャンセルが多く出ています。
ベトナムでは在留邦人が2万人を超え、中国に近い北部の首都ハノイでも多くの日本人が住んでいます。今後の感染リスクは他の国と比べて高くなる可能性があり、今後のニュースは頻繁にチェックする必要があります。
コンビニではマスクが品薄?
ベトナムではファミリーマートやセブンイレブン、サークルKなど馴染みのある多くの日系コンビニ企業が進出しています。
とある店舗ではマスクの販売コーナーで商品がほぼ売れ切れ状態となっていました。
ベトナムでは日本と違いバイクを使って移動する人がほとんどです。 ハノイやホーチミンなどの大都市では空気が悪く、人々はバイクでの移動時に必ずと言ってよいほどマスクを着用しています。
その為、マスクの消費量は日本と比べても桁違いに多く、商店では日本製マスクも安価で売られています。 使用頻度が高いので洗って何度でも使えるマスクを使用している人もいますが、使い捨てマスクを使っている人も当然多くいます。
今後コロナウイルスの問題が長引くと、国内のマスクの需要に供給が追いつかなくなる可能性があります。
今後の状況予測
現在は南部のホーチミンでは街を歩いていても、まだマスクを着用しないで歩いている人を多く見かけます。
しかしベトナムは地理的条件から中国との人の行き来が多いので、恐らく日本と同様に今後患者が増えて行くことが予想されます。
幸いなことに現在はテト休暇(旧正月)中なので、多くの人が都会から実家に戻って家族と休みを過ごしていますが、明日から多くの会社がスタートとなります。
リターンラッシュで空港やバス、電車などに多くの人が集まり、まだ発症はしていない感染者がいた場合は、凄い勢いで感染が広がる懸念があり、問題がますます大きくなることが予想されます。