シリアで長期間拘束されて、2018年に解放されたフリージャーナリストの安田純平さん。
帰国後、再度外国に行くためにパスポートを申請していましたが、外務省はこれを拒否。そして安田さんはこれが憲法の自由に反するとして国を提訴しました。
安田さんプロフィールと事の発端
- 安田純平さんプロフィール(経歴)
- 2015年6月にトルコ経由でシリアに入国後に拘束される
- 3年4ヶ月後の2018年10月、トルコ政府に保護され日本に帰国
- その後、再度海外へ渡航する為に旅券を申請するも外務省が拒否
- 海外で拘束されたのは一度だけではない
- ここがポイント
■ 安田純平さんプロフィール(経歴)
安田さんは1974年生まれの45歳。信濃毎日新聞入社後、アフガニスタン、イラクを取材。その後フリージャーナリストに転身し、イラクに滞在。
2015年にはスマトラ沖地震で被害の大きかったバンダアチェも取材。同じ年に再びヨルダン、シリア、イラクへ渡航。
既婚。妻はヒーリングシンガーのMyuさん。
学歴:埼玉県立川越高等学校、一橋大学社会学部
■ 2015年6月にトルコ経由でシリアに入国後に拘束される
2015年6月にトルコ南部よりシリアに入国。同月のツイッターのメッセージを最後に消息を断つ。
2016年に本人のものと思われる画像が公開されるが、その後は本人の消息に繋がる明確な情報がなく時が過ぎる。
■ 3年4ヶ月後の2018年10月、トルコ政府に保護され日本に帰国
2018年7月に新たに安田さんと思われる動画が公開される。動画内で本人は韓国人のウマルという人物を名乗り助けを求める。
その後10月に状況が急転。トルコ政府に保護され同月25日に日本へ帰国。
■ その後、再度海外へ渡航する為に旅券を申請するも外務省が拒否
日本へ帰国後はシリアでの拘束時の状況を語るなど、一時的にメディアへの露出が急増。
その後、安田さんは再び海外へ渡航する為にパスポートを申請。しかし外務省はトルコからの5年間の入国拒否を理由に発券を拒否。
安田さんはトルコへの渡航を検討していないとの主張から今回の提訴に繋がった。
■ 海外で拘束されたのは一度だけではない
安田さんは2014年にもイラクで拘束をされている。この際は3日間ほどで解放されていた経緯がある。
■ ここがポイント
安田さんのツイッター記事を見ると、シリアで拘束された際の日本での報道が事実と異なると投稿しています。→2019年10月27日ツイート
他にもメディアの情報を鵜呑みにする危険性に対しての本人の意見が見受けられ、本人としては自身で取材したことを伝えたい信念からの提訴のようです。
一方、政府としてはシリアから保護された際のトルコ、カタールを含めた外交交渉(一部身代金支払いもあったとされる報道もある)があったこともあり、旅券の再発行には否定的な立場です。
今度の裁判でどういう判決が出るのか注目されます。
【参考】
・安田さんホームページ(ブログ)
・ツイッター