デリーへの夜行列車。
朝起きると日はすっかり昇りきっていた。
乗客はベッドを固定位置に戻し、一番下のベッドを共同の座席として使う。
デリーへの到着予定時間は昼前だが、まだ少し時間がある。
窓を眺める。
都市部から離れた地域では屋外で用を足す人(大きい方)を何回か見かけた。
女性の人がしているのも数回見かけたが皆、電車が来ても驚かない。
ローカルな地域だと恥ずかしいという感覚が違うのだろうか。
デリーまであと僅か。
チケットを再度確かめる。よく見るとチケットの到着地にはデリーという文字が一文字も書かれていない。
ガイドブックにはデリーという駅が書いてあるのだが、これは地下鉄の駅名なのだろうか。
宿は予約してなかったのだが、このデリー駅の周辺で宿を探そうと思っていたのに…。
乗客が停車の度に降りて少なくなっていく。
そろそろ終点が近いようだ。
ヒンドゥー語はわからないし、インド人の英語の発音はとても聞き取りずらいからどこで降りれば良いか全くわからない。
最後に近くに座っていたインド人の若者に同じ事を聞いてみた。
しかし何を言っているかわからない。
だがインド人独特の鼻に詰まったような甲高い英語の発音では、どうやらこう言っているらしい。
「よくわからないなら、俺のプレイスに来てみないか?」
電車が駅に停車する。どうやらここが終点の駅だ。
少し怪しいと思ったのだが、自分はこの若者についていくことにした。
今日から2泊。自分はこの若者が住んでいる家に泊まることになる。
1回の書く量が少なくてすみません。
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