スリランカで新型肺炎の患者が激増!前回の速報9名→176人に

象

スリランカで新型肺炎の患者が激増している。

3月15日にスリランカの新型コロナの情報についてお伝えしたが、その時点での感染者は僅か9人だった。

そこから僅か3週間で167人の新規患者が発生した。4月7日現在の感染者数は176名、死者5名となっている。

今回は日本語の情報が少ないスリランカの最新のコロナウイルス(COVID-19)事情をお伝えしたい。

前回のブログ
スリランカのコロナウイルス(新型肺炎)速報。現在の感染者は9人。

 

スリランカで新型肺炎の患者が激増!4月7日時点で176人に。

リクシャー日本と同じように島国のスリランカ。

観光客は多いが他の国と比べて陸路での入国がない分、コロナウイルスの対策は比較的やりやすいと思われていた。

しかし3月半ば頃から徐々に患者数が増えていき176人まで増加した。

スリランカの新型コロナに関する日本語情報はとても少ない。なので今回は英語の記事も調べた上で、現在の状況をわかりやすくまとめたい。

 

現在のスリランカの対応

まず過去の日本語のニュースを見ると2020年3月20日(金)〜23日(月)にかけてスリランカ全土で外出禁止令が発令された。

4月6日時点での在スリランカ日本国大使館の情報を見ると

  • スリランカ航空局は、国内の全ての国際空港で商業旅客機の受け入れを次の通知があるまで延長。
  • コロンボ,ガンパハ,カルタラ,プッタラム,キャンディ及びジャフナ各県に対する外出禁止令は継続。その他の地域に対する外出禁止令は9日(木)午前 6 時から午後 4 時まで一時解除。

また現時点、帰国希望者はコロンボ発カタール(ドーハ)経由の成田空港行きのフライトのを検討するようにと記載がある。

鉄道

他の英語の記事を見ると

  • 3月20日以降、スリランカ全土で外出禁止令が敷かれている。
  • 現在国際便の着陸のみを禁止しているが、出発便や貨物便は運行。またトランジットも許可されている。
  • スリランカの刑務所では収容人数を既に超えていることもあり、施設内でのクラスター感染を懸念して3,000人近い受刑者が釈放。

と日本語ニュースと違う内容の記事が多く見受けられる。

今後も英語のニュースはスリランカ以外でも翻訳して、日本の方に伝えていきたい。

 

スリランカ国内の地域別の感染者数

 医者

スリランカのMinistry of Healthの情報では地域別の感染者数の記載がある。

最も感染者の多いのはColombo(コロンボ)で44人。

次いでPUTTALAMが31人、KALUTARAが25人、GAMPAHAが13人、中部にある世界遺産にも登録されている古都KANDY(キャンディ)では7人という発表だ。

またここでは病院ごとの感染疑い患者の数(累計、現在)や現在の感染者がどこの病院に収容されているかも英語で記載がある。

スリランカに住んでいる人にとっては役に立つ情報かもしれない。

 

スリランカのコロナウイルス(新型肺炎)速報。現在の感染者は9人。

スリランカ海

新型肺炎がもの凄い勢いで世界に拡散して行っています。

先日島国のモルディブでもコロナウイルスの感染が拡大しているニュースをお伝えしました。

モルディブ、新型肺炎の患者が2名→8名まで増加。引き続き一部リゾートが閉鎖中

モルディブに比較的近いスリランカでもコロナウイルスの感染者が確認されており、今回はスリランカの最新の新型肺炎(COVID-19)の状況をお伝えしたいと思います。

 

コロナウイルス(新型肺炎)スリランカ最新情報。現在の感染者は9人。

コロンボ電車ホーム2

2020年3月15日(日)時点、スリランカ国内の新型肺炎の感染者数は9人です。

日経新聞の感染マップでは3人となっていますが、累計感染者9人が最新の情報です。

スリランカでは1月に初めて中国湖北省からの中国人観光客(帰国済)の感染が確認されました。

その後、3月11日に国内で初めてスリランカ人が感染しました。さらにここ数日感染が増加しており、ヨーロッパの感染者が多い国からの入国も今後制限されそうです。

ここ数日の動きについては英語ですが「Sri Lanka bans travellers from Europe as Coronavirus toll climbs」を参考にしてください。

 

島国なので感染拡大リスクは比較的少ない

コロンボ風景

スリランカはインドの南に浮かぶ島国で、他の国と国境を接していません。

また同じ島国の日本と比べると経済があまり発展していない為、ビジネス目的で訪れる人は多くなく、他の国と比べると感染予防の対策は比較的容易と考えられます。

しかし陸路では国境を接していませんが、地理的に近いインドとは比較的人の出入りが多く、昨日のブログでも取り上げたようにインドは今後感染が急拡大する恐れがあるので注意が必要です。

インドの最新のコロナウイルスの感染状況
【悲報】感染者1億人。インドで新型肺炎(COVID-19)が感染拡大するととんでもない事態になる

 

マナーの良い人々。通勤時の電車はやや混雑で注意が必要

コロンボ電車ホーム

隣国のインドは欧米の人から見ると人々のマナーがしっかりしていない部分があります。(例えば人がすれ違う時や電車に乗る時、体がぶつかることは結構当たり前)

それに比べるとスリランカは宗教が違うせいか(スリランカは仏教、インドはヒンドゥー教が多い)穏やかな国民性です。

公共の場で大声で喋る人もインドよりは多くなく、人口も少ない(約2,200万人)のでインドのように感染が急激に進む可能性は低いと言えます。
(コロンボ中心部を除いて、ものすごい人口が密集している地域はあまりないように感じます。)

ただコロンボの通勤時のラッシュはめっぽう酷く、電車にはかなり大勢の人が乗り込むので、通勤時の感染拡大は注意が必要です。

 

政府の現在の対策

WHO

上記のマップはWHOが発表した世界のコロナウイルス感染マップです(2020年3月12日時点)。赤丸が大きい国、地域ほど感染が広がっているという意味です。

スリランカは他国からの感染を防ぐために現在以下の措置を行っています。

  • アライバルビザの発給の暫定停止。ビザを取得してスリランカに渡航する必要のある日本人を含むすべての外国人は、事前にETA(電子ビザ)もしくはスリランカ大使館にてビザの取得が必要です。
  • 3月10日からイタリア、韓国、イランから直接入国、もしくはこれら3カ国を経由で入国する全ての人に対し、入国後に指定の施設にて、14日間の隔離措置を実施。
  • 1月28日付で中国からのアライバルビザの発給を停止。
  • 3月13日から4月20日までの約1カ月間、スリランカ国内のすべての学校を休校

 

まとめ

以上、スリランカの現在の新型肺炎の状況についてお伝えしました。

観光業がスリランカでは収入資源となっているため、今回のコロナウイルスの感染の拡大は観光産業に甚大な影響をもたらしていると考えられます。

以前訪問したスリランカの動画ですが近いうちにYouTubeにアップしたいと考えています。

興味のある方は是非YouTubeチャンネルもご覧ください。