世界26カ国を訪れて日本へ帰国して数年。
世界一周にはどれくらいお金がかかるかは誰もが気になるところですよね。
今までどんぶり勘定で世界一周にかかった費用を正確に計算していませんでしたが、結構気になる人もいると思うので、航空券やホテル、予防接種の料金なども含めてかかった合計金額をまとめましたので、今回それを公開します。
期間半年で世界一周の予算はいくら必要?
調査の価格は世界26カ国をバックパッカーとして約半年間(6ヵ月)かけて訪問した料金です。
世界一周は西回りのルートで行いました。詳細の旅程は「気になる世界一周ルートとスケジュール」をご覧下さい。
合計金額の内訳(航空券、予防接種、海外旅行保険、持ち物、ホテル、交通費など)を書きつつ、総費用を一番下に記載してあります。ちょっと長い文章ですがお付き合い下さい。
目次
- 世界一周航空券の値段
- 世界一周旅行の予防接種の金額
- 世界一周保険費用
- 持ち物・装備の購入金額
- 現地ツアー参加費用
- 現地での移動・交通費
- 食費(食べ物・飲み物)
- 宿泊施設(ホテル・ドミトリー)の値段
- 遺跡・美術館・博物館の入場料
- ビザ申請費用
- その他
- 【値段を公開】合計金額は最低200万円が必要
- まとめ
1.世界一周航空券の値段
454,370円(燃油サーチャージ、各国諸税込、エコノミークラス利用)
まずはなんと言っても航空券の値段。
1フライトごとに飛行機のチケット(LCCや格安航空券)を購入する方法と世界一周航空券を購入する方法があります。自分はスターアライアンスの世界一周航空券(エコノミークラス)を購入しました。
詳細の記事を別途書いておりますので、興味のある方は「意外と安い?世界一周航空券の費用・価格」をご覧下さい。
1フライト毎に航空券を購入すると、比較的自由にコースや日程を決められるという利点があります。その反面、毎回航空券を購入しなければいけない手間や世界一周航空券に比べてやや割高になるというデメリットもあります。
世界一周航空券はルートやルールに制約が少しありますが、価格が安いというメリットがあります。ビジネスクラスやファーストクラスのプランもあり、ファーストクラスのコスパは抜群なのでセレブ旅をしてみたいという方はビジネスクラス以上の世界一周チケットを購入するのも良いでしょう。
移動に時間はかかりますが、他には船旅、世界一周クルーズ豪華客船なんて商品もあります。
2.世界一周旅行の予防接種の金額
約73,600円
東南アジア、アフリカ、南米を旅行する方は狂犬病、マラリア、黄熱病など病気が心配です。
外国の病院で安く予防接種ができるところがあるようですが、日本で予防接種を打つと日本語でお医者さんにいろいろ相談できるので安心です。少し高くても日本で接種して行くことをおすすめします。
予防接種ごとの価格の詳細は「世界一周旅行の予防接種。気になる費用。狂犬病もちょっと詳しく」をご覧下さい。
3.世界一周保険費用
93,710円(6ヵ月)
盗難や荷物の紛失、現地で病気にあった時など事前に海外旅行保険に加入しておくと安心です。
自分はの保険でINC(アイエヌシー)という会社で購入しました。
会社やプランによって補償金額や範囲が違ってきます。保険費用の詳細については「世界一周、海外旅行保険の費用は?おすすめの会社は?」のページをご覧下さい。
死亡事故などは希のようですが、万が一の為にできる限りの対策はして行きたいですね。
4.持ち物・装備の購入金額
約200,000円
出発前の持ち物・アイテムの購入ももちろん世界一周の旅費に含まれます。
バックパックで行く人で大型のリュック(ザック)を持っていない人は新しく買わないといけないですし、自分の場合はエベレストトレッキングに必要な靴やゴアテックスのレインウェアを日本で買っていったりしました。
その他にもカメラ、充電器、変換アダプターなど、購入しなければならないグッズ・装備は案外多いです。
ガイドブックも人によっては準備が必要ですし、スマホのSIMフリー化、Wifiレンタル、パスポートの発行(有効期限が短い方は更新)などの検討も要ります。
●事前に購入した主要な持ち物
- PENTAX K-30一眼レフカメラ(メモリーカード、予備バッテリーなど含む)約70,000円
- 80ℓバックパック 約30,000円
- ゴアテックスのレインウェア上下 約15,000円
- トレッキングシューズ 約10,000円
- 充電機器一式 約5,000円
- I-pad 約50,000円
- サブカメラ 約6,000円
- その他
5.現地ツアー参加費用
約400,000円
場所によっては単独で行くよりもツアーに参加した方が安価なケースがあります。ツアーに参加すると移動手段の手配もお任せですし、女性の一人旅や安全や時間を買いたい人にはおすすめの選択肢です。
●参加した主なツアーの内訳
- マレーシアキナバル山2泊3日ツアー 約60,000円
- アフリカ21日間ツアー 約120,000円
- エベレストベースキャンプ14日間トレッキングツアー 約120,000円
- ヨセミテ1日ツアー 約10,000円
- その他日帰り・半日ツアー
6.現地での移動・交通費
約250,000円
空港から街の中心までの移動や、次の都市への移動など節約をしても20カ国以上回るとなんだかんだで金額はかさんでしまいます。
●主な交通費
- 空港から目的地までの交通費(場合によって往復)
- 次の都市までの陸路での移動(夜行列車、夜行バス、特急列車)
- 短距離での移動(タクシー、メトロなど)
●運賃が1万円以上かかった移動
- イギリス特急列車(ロンドン〜ウィンダミア)96イギリスポンド
- アメリカ アムトラック鉄道(ワシントン〜フロリダ)159ドル
特に欧米での移動はお金がかかります。
7.食費(食べ物・飲み物)
約320,000円
毎日の食事は楽しみでもありますが、毎日良いものを食べていては費用もかさみます。1日1,000円に抑えたとしても半年間の旅行ですと180,000円の費用がかかります。
欧米ですと1日1,000円だとちょっと無理ですし、物価の安い国でもビールを頼んだり、ちょっとおしゃれなレストランに行けば1,000円は簡単に越えてしまいます。
グルメな人はここにもうちょっと予算を割きたいです。
8.宿泊施設(ホテル・ドミトリー)の値段
約270,000円
スーツケースではなく低予算で野宿も大丈夫という若いバックパッカーはテントを持って行くのも手段かと思いますが、寒い地域や治安の悪い国ではオススメはできません。
ドミトリーは安価な国で1泊1,000円、アメリカですとドミトリーでも1泊5,000円近くする宿泊施設もあります。食費と同じで毎日かかる費用なので予算に応じてホテルのグレードを選択する必要があるでしょう。
9.遺跡・美術館・博物館の入場料
約45,000円
世界遺産や美術館を観て回りたいという人は入場料も考えておかねばいけません。ヨルダンのペトラ遺跡は入場料は3日券で60ドルです。
ヨーロッパの美術館は入場料で1,000円以上かかることもあり、これもいろいろな国を回ると意外と費用がかさみます。
10.ビザ申請費用
約30,000円
日本人でも入国にあたってビザが必要な国があります。
空港でビザが取得できる国もありますが、事前に手配が必要なケースもあります。
今回は手間やトラブルを避ける為、事前にビザの申請が必要な国はなるべく避けました。事前に日本でビザを手配したのはインド、ミャンマーのみです。
ただそれ以外でもアメリカ、エチオピア、ザンビアなどオンラインやアライバルでビザを取得した国は思い出すだけでも幾つかあり、結構料金を払っています。ビザの他にオンライン申請の手数料がかかるケースもあります。
11.その他
約300,000円
その他にも覚えてないだけで払っているお金は多くあります。
自分は一時帰国を含めて世界一周航空券以外のフライトも幾つか購入したので費用がかさみました。
薬を買ったり、ブログの維持費や、日本での携帯電話(最低料金にはしましたが、本人認証や着信はできるようにしたかったので解約しなかった)など細かな費用がたくさん発生します。
世界一周だとマイルが貯まるので、自分の場合は航空会社と提携しているクレジットカードなどを新たに申し込みました。年会費などのランニングコストも計算に入れなくてはいけません。
12.【値段を公開】合計金額は最低200万円が必要
世界一周合計費用:2,400,000円
もうちょっと少ないと思っていましたが意外とかかってました。
途中一時帰国があったので、その影響もあるかと思います。
ドミトリーに泊まっても抵抗がない方であれば、6カ月だとトータル2,500,000円くらいあれば安心でしょうか?切り詰めれば、安くて最低で2,000,000円でも大丈夫だと思います。
13.まとめ
細かな支出で思ったよりも費用がかさんでしまう世界一周旅行です。
その反面得られる物は多いです。野宿やドミトリー宿泊は嫌だという方で予算に限りがある人は期間を短くすれば、1日あたりの食費やホテル代×日数分を減らせますし、渡航する国の数を減らして、1箇所に長く滞在するスタイルですと移動費の出費を減らせます。
別に無理して世界一周に拘る必要もないと思うので、自分の時間や予算に合った旅の経路、プラン、日程を組むのが一番だと思います。
あと、あまり節約に拘り過ぎた旅行はおすすめできません。アフリカツアーでは丸1日バスで移動なんて日も何日かあったのですが、それであれば航空券を買って移動して、時間・期間を短縮する旅を考えた方が良かったと今さら思います。
世界一周航空券もコスパの良いファーストクラスを買えば旅の幅というか楽しみも広がるでしょう。
以上、如何でしたでしょうか?今回の記事がこれから世界一周の準備を考えている初心者や高校生・大学生などの方の参考になれば幸いです。