JT「部長。すみません。」
部長「ん、なんだJT君。」
「あのー先日アフリカで無くしてしまったクレジットカードの件なのですが」
「おー、あの話、クレジットカードの件ね。」
「実は見つかったんです。」
「えっ、何?見つかった?」
「ええ、実は盗まれたと思っていたんですが、キャンプ場で落としていたようなんです。で、幸いにも拾ったのが警備員の方で…。で、外まで探して戻ったところを声をかけてもらって。」
「おー、なんだなんだ、すごいじゃないか。」
「はい。外国では戻ってこないケースが多いのでラッキーでした。警備員の方もゲートを通るお客さん一人一人に落としてないか確認をしてくれていたようでして…。」
「それで君はその警備員にお礼はしたのかね。」
「えー、もちろん口頭では。でも今回の件は口頭だけでなくきちんとした形でお礼をしたかったんです。ですがあいにくお礼として渡すものを持ってなく…。」
「ばか者!なんだそれは!」
「いや、続きがあるんです。で代わりにと言ってはなんですが、私が密かにアフリカに入ってから練習していた民族ダンスを披露したんです。そしたらバカ受けでして。もちろんダンスの衣装には会社のロゴ付き。」
「おー素晴らしい!それはすごいじゃないか。
前から思っていたんだが君はそういう所が機転が利くよな。」
(部長ちょっと考える。)
「よし。ちょうど良い機会だ。君、昇進だ。来月の組織変更から課長として働いてもらう!」
「えっ?マジですか?ありがたきお言葉です。」
「もう疲れただろ今日は。休んで明日に備えてくれ。午後は有給扱いにしとくよ。それと遅れていたがこれ先月分の給与だ。とっておいてくれ。」
帰宅後。給与袋を開ける。
「ぶ、部長こんなに!」
※ハイパーインフレで100円相当で買えるジンバブエドル。
「しかもクレジットカードも戻ってきてくれるし!俺はなんて幸せ者なんだろー!」
幸せサラリーマン
~完~
部長と愛称ピッタリの部下に清き一票を
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