アメリカの入国審査。
厳しいとは噂には聞いておりましたが、ここまで厳しいとは思いませんでした。日本人に対してはそれほど厳しくはないと思っていたのですが、パスポートにいろいろな国のスタンプがあったからでしょうか?
何が起こったかは以下ブログにまとめたので是非ご覧下さい。
カナダから陸路で入国。不幸の始まり。
早朝。カナダ。モントリオール。
カナダでの日程を終え、旅の最大の目的地アメリカへ向かう。
99%の日本人は太平洋を越えアメリカへ渡る。
この小さなブログの著者は日本から西へ西へ、大西洋、カナダを経て
陸路でアメリカへ渡る。
アメリカ、特にニューヨークはこの旅の最終目的地とも言ってよい。
独身時代、両親はニューヨークに住んでいたことがあるらしい。
両親からこの話を聞くのは稀で、親戚からなんとなく聞いた。
海外旅行が好きだった自分にとってもニューヨークはこれまで訪れたことがなく、
ニューヨークはこの旅最大の目的地。
地下鉄の切符を買い、長距離バスのバス停へ。
まずはボストンへ。
バス内はトイレがついており、シートもしっかり。
アメリカ国境に到着。警察に別室へ連行され入国拒否!?
一時間ほどだったか、バスの乗客は入国審査ということで全て降ろされる。
トランクの荷物も全て降ろされ、荷物と乗客の入国チェックが始まる。
ここでの写真はもちろんない。
荷物とは別に警察官と思われる人がパスポートのチェックと入国目的などを
順番に聞いていく。
アメリカのテレビドラマに出てくるような典型的な警官。
少し怪しい人は別室に連れていかれ、さらに詳細な検査を受ける。
自分の前の順番で2~3人が別室へ。
日本のパスポートで世界一周の航空券もあるし、大丈夫だろう。
自分の番になり、世界一周の航空券とパスポートを提示。
「なんで中東に行ったんだ!?」
「中東のどこへ行ったんだ!?」
中東滞在についての質問攻めが始まる。
どうやら、中東での滞在スタンプがネックとなっているらしい。
旅の目的とこれからの予定、もうすぐ日本へ帰るということ、現金など滞在には
まったく問題ないことも告げるがダメ。
別室へ。
マジでか。大きなカバンとともに建物の奥へ連れて行かれる。
列の前にいた2~3人の乗客もいて、なにやら詳細な質問を受けていた。
さっきの担当の警官が自分のカバンに入っている全ての荷物を広げ、
一つ一つチェックしていく。
昨日履いた靴下やアメリカ入国後に洗う予定の下着、服も。
もちろん特にやましい物はないので、お好きなように調べてくれと回答。
「これはなんだ?」
「これは何に使うんだ?」
と今度は荷物に関しての質問攻め。
足で自分の荷物を扱う仕草に思わず言ってしまった。
「きちんと扱え。」
この時点で先に別室に連れて行かれた2~3人はチェックが終わり、別室には自分一人。
まさかこんなことになるとは。。
警官がもう一人。パスポートを入念にチェック。
というより、システムで調べている。
アメリカはさすがだなー。やっぱりこうでもしないとテロや不法就労の
防ぎようがないのだろう。
質問はまた中東に関するものへ。
イスラエルの出入国スタンプは別紙に押してもらっていた。
イスラエルへの入国履歴があると、中東の周辺諸国で今後入国が難しくなるケースが
あるからだ。
面倒くさいことにならなければ良いが。。
別の警官がこう言ったように聞こえた。
「大丈夫だろう!中東での滞在は僅かな国だけだ!」
晴れて無罪放免
助かった。良かったー。
しかし警官が全て広げた荷物をなぜか警官の前で全て自分で
パッキングしなおし、20mほどの薄暗い廊下を戻りバスへ。
おー。久しぶりの青空だぜ。
多分1時間位、みんな待っただろう。でも皆わかっている。
多分この人(自分)は悪くないのだろうと。そしてアメリカ入国の厳しさも。
日本だと無実で戻ってきても、バスに戻って来たら白い目で見られる可能性が高い。
でもここでは違う。
バスの最後尾の自分の座席に戻り、バスは再び動き出す。
この後バスはボストン近くの空港の停留所に止まり、多くの乗客がここで降りた。
「俺のせいでこの人達は飛行機に乗り遅れないだろうか。」
アメリカは個人の国だ。
学生の頃、旅行したヨーロッパでも同じことがあった。
飛行機のチケットをなくし、空港の窓口でほとんどわからない英語で
10~20分も係員と交渉をしていた。
後ろを見ると長蛇の列。窓口の人に言った。
「先に後ろの人達の対応をしてくれ。」
「何を言っているんだ。今、俺はお前と話をしているんだろう。」
これが海外旅行の原点と言えば原点。待っている人達もこっちをほとんど気にしてない。
アメリカにて久しぶりの経験。
やっぱり欧米の人の考え方はすごい。
バスはボストンらしい赤レンガの建物を通り抜けていく。
ボストン到着。
ニューヨーク到着まであと5日。