ベトナムの新形肺炎対策が凄い。
1月29日からベトナムの新型コロナウイルスの感染の拡大状況をお伝えしてきましたが、現在発表のベトナムの感染者数は16人で、2月13日のブログ記事で紹介した人数15人よりも1名増えただけ。運が良かったというよりも政府の対策がしっかり成功したように感じる。
失敗と言いたくないが、日本政府と比べて対策が際立っていたベトナムの対応を今回は挙げたいと思う。
日本より優秀。ベトナムの新型肺炎(コロナウイルス)対策
ますはこれまでのベトナムの感染者数や政府の対応について過去のブログ記事(ベトナム編)を見て欲しい。一部コロナ以外の記事も入っているが、ベトナム人の生活を勉強する上で合わせて見て頂ければと思う。
特筆に値するのは日本と比べて感染者数の増加がほとんどないことだ。
1月29日の第1報の時点ではベトナムでの感染者数は2名だった。その後2月に入った時点で5名。本日19日の時点で16名なので、2月は1日に1名未満の増加という計算だ。
ベトナムは中国と国境を接しているからこそ、政府も危機感を持って対応したようだ。
テト(旧正月)以降、学校の休校措置を継続
カレンダー上のベトナムの春節(日本で言う正月休み)は1月29日で終了している。しかし多くの学校でまずは2月2日(日)までの休校措置がとられた。
そして感染拡大を懸念し、地域によってバラツキはあるものの多くの学校で今度は2月9日まで休校が延期となった。
日本だと学力の低下を懸念という新たな批判が出てきそうな措置ではあるが、ハノイではこの休校を23日まで延期、ホーチミンでは29日まで延期したという徹底ぶりだ。
ホーチミンとハノイはベトナムの2大都市である為、多くの人が空港や町を行き来する。この対策がプラスに出ていることは間違いない。
ホーチミンでは接客業を中心に従業員のマスク着用を義務化
2月8日のブログ「【最新ニュース】ベトナム新型コロナウイルスの感染状況、国の対策など」でもお伝えしたが、ホーチミンでは接客に携わる従業員に対しマスク着用を義務づけた。
発生当初はレストランでもマスクを着用していない従業員もいたが、今ではほとんどの店で店員がマスクを着けながら仕事をしている。
コロナウイルス感染者の治療費についても国が負担することになっており、この辺も日本の対策と違うところだ。
ホーチミンでは現在、感染疑いの数も0となっている。
飛行機や中国国境での水際対策
また在ベトナム日本国大使館のHPによるとベトナムでは過去14日以内に中国に滞在、渡航歴のある外国人の入国を制限している。
中国と国境を接する北部でも、陸路での人々の往来が厳しくチェックされているようで、輸出入などの経済にはマイナス影響を与えてはいるものの、これも感染者数の増加に歯止めをかけている一因である。
最新の情報については各航空会社のホームページや大使館のサイトを見て欲しい。
その他対策
その他にも多くの人の接触が予想されるイベント、歩行者天国の中止など多くの措置が採られた。
コロナウイルス対策の病院が設置されたり、感染疑いのある人の隔離措置も継続して徹底されているようだ。
引き続きマスクが手に入らない状況ではあるが、洗濯可能なマスクをが購入(冒頭の写真)できたので、外国人でも最低限の安心感を持って生活はできている状況だ。
今後、日本の感染者数は間違いなく増えていきそうな状況ではあるが、ベトナムの今後について良い意味で注目ができるだろう。
以上、ベトナムの最新のコロナウイルスの情報をお届けしました。