カレーの国インドの危機。全土封鎖もコロナ感染数が2,000人超え。

ガンジーインドの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者が増加している。

2020年4月4日時点でインド全土の新型肺炎の感染者数は2301人、死者は56名となった(WHO調べ)。

 

カレーの国インドの危機。全土封鎖もコロナ感染数が2,000人超え。

3月24日、インドのナレンドラ・モディ首相は25日0時からインド全土での3週間の外出禁止令、いわゆるロックダウン(封鎖)を発表した。

当時のブログ
インド全土がロックダウンに。新型肺炎で21日間の外出禁止令。人口13億人の正念場。

発表時にこの3週間が今後のインドのコロナの行方を左右するという声明があったが、残念ながら患者は少しずつ増えている。

インド消毒

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【速報】インド全土がロックダウンに。新型肺炎で21日間の外出禁止令。人口13億人の正念場。

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インド全土がロックダウンに。新型肺炎で21日間の外出禁止令。人口13億人の正念場。

 

インド全土が21日間の外出禁止(封鎖)となります。

コロナウイルスが少しずつ拡大するインドで、3月24日インドのナレンドラ・モディ首相は25日0時からインド全土でロックダウン(外出禁止令)を発令しました。

インドの時差は日本と比べて3時間30分です。間もなく全土で外出禁止が始まるということになります。

インドでのこれまでの新型肺炎(COVID-19)の感染者数は469人で死者は10人という状況でした。

13億人の人口を抱えるインドは今後21日間が感染拡大防止に向けての重要な期間となります。

外出は厳しく規制がされるようで、モディ首相はこの21日間で感染が抑えられないと今後、元の状態に戻るのに21年かかるだろうとも述べています。

以前のブログでインドで感染が広がった場合、他国に比べて抑制が難しくなるという記事を書きましたが、詳しくはそちらをご覧下さい。

 
【悲報】感染者1億人。インドで新型肺炎(COVID-19)が感染拡大するととんでもない事態になる 

 

既に外国人の入国は禁止。既に入国している外国人はどうなる?

 既に3月14日にブログを書いた時点でインドは以下の措置を決定していました。

  • 外交や就労など一部のカテゴリーを除いて、全てのビザの効力を1カ月間停止

今回のロックダウンのニュース速報を見ると、インドの国内線の飛行機も25日0時から全て運休と記載があります。またいつ再開になるかの発表もされていません。

現在インドにいる外国人は少なくとも21日間は国外への脱出が難しくなることが予想されます。

感染は現在、インド第2の都市ムンバイがあるマハラシュトラ州と南部のケーララ州でそれぞれ100人以上の感染が確認されています。

 

インドは決まりには厳しい国家。在住の外国人は注意が必要。

インド町中

日本人の感覚だと外出禁止の際に外に出ても警察のお咎めだけで済む場合もありそうですが、インドはそういう国家ではありません。

警察などに見つかった場合は警察署に勾留、または感染の疑いで隔離される可能性もあります。

どうしても外出が必要な場合も事前に大使館にコンタクトを取るなどして、最新の情報収集に努めましょう。

全土の封鎖(外出禁止令)ですので、企業もおそらくクローズになると考えられます。インド在住の方はまずは電話やメールなどで所属の組織にどうすべきか確認するのが良いでしょう。

食品を買いに外に出るのはOKのようですが外出の際は誤解されない行動をしましょう。

何かあれば近隣住民に相談する、現地の人がどういう行動をとっているか確認してから動く方が安全です。

外国は日本と違って、非常事態の対応がとても厳しい国が多いので注意して動くことをお勧めします。

 

【悲報】感染者1億人。インドで新型肺炎(COVID-19)が感染拡大するととんでもない事態になる

インド街中

今や世界第2位の人口を誇るインド。現在の人口は今や10億人をゆうに突破し、13億人になりました。

人口は既に中国を抜きそうな勢いで、2030年までに人口が世界一になるのは確実と言われています。

それに伴って怖いのが新型コロナウイルスの感染拡大。これだけ人がいるインドでコロナウイルスが蔓延したらどうなるのでしょうか?

貧困の格差が激しく、都会ではまだ数多くのスラムが存在し、僅かなスペースに大勢の家族で住んでいます。感染が拡大した場合、歯止めは効くのでしょうか?

 

感染者1億人?インドで新型肺炎(COVID-19)が感染拡大するととんでもない事態に

インド街中2

写真をアップしても見えないかもしれませんが、インドの都市部は非常に空気が悪いです。にも関わらずマスクをしている人がほとんどいません。

そう。インドではマスクをするという文化がないのです。

ちなみに諸外国で比較的コロナウイルスの感染が抑えられているベトナムはマスクが一般的に広く普及しています。

参考ブログ
【ベトナム】新型肺炎(COVID-19)発生から今までのまとめ・経緯

ベトナムは空気が悪い中でバイクを運転するのは体に悪いという考えがあり、使い捨てマスクの他に洗えるマスクも多く普及していて、コロナウイルスが拡大した今でも、洗濯可能なマスクは簡単に入手できます。

インドにも何度か訪れたことがありますが、おそらく人口に対してマスクを製造している会社は僅かで、この状況だと他の国からの入手も難しいので、国民のほとんどが現在の状況でマスクを持っていないことが推測されます。

にも関わらず、写真のような人口密度なので、一度肺炎が感染が拡大するとあっという間に広がる可能性が高いのです。

 

都市部では通勤時は日本のように電車通勤が一般的

ニューデリーメトロ

上はニューデリーのメトロの写真です。

これだけ人口が多くてマスクの普及率が少ない中で、通勤時の電車利用、混雑度は日本並みです。

YouTube動画「200%train インドの超満員電車」にも上げていますが、混雑度は半端なく、先進国に比べるとお世辞にも衛生状態も良いとも言えません。

これがまずCOVID-19の感染が拡大しそうな理由の一つです。

 

貧富の差が激しいインド。感染しても病院に行けない人も多い。

ニューデリー夜

もう一つ、コロナウイルスの感染が爆発しそうな理由の一つに貧富の差があります。

冒頭でもお伝えしたように都市部にはまだ数多くのスラムが存在します。小さな面積の入り組んだ地域の中に貧しい人が多く住んでいます。

日本でいう4畳半のスペースに4〜5人で住んでいる人も少なくありません。こういった人はもし感染したとしても病院に行かない人、行けない人が多くいるでしょう。

するとスラムの中であっという間に感染が拡大することが容易に想像できます。またこのような人達の戸籍が役所で管理できているかというと答えはおそらくNoです。

こういった意味での取り締まりを恐れ、感染しても病院に行かない人もいるはずなので、感染ルートの特定も当然できず、為す術がなく感染が爆発する可能性があるのです。

 

日本のような一戸建ての住宅は僅か。集合住宅に住むインド国民

イスラムエリア

写真の奥に見えるのは集合住宅。インドの都会で日本のように一軒家はあまり見ることがありません。

また家族が住むような集合住宅では、昔の日本のようにお祭りやコミュニティ内でのイベントも多く行われます。

都市部は家賃が高く、若者が一人暮らしをするケースも稀です。地方から出てきた人はルームシェアをして暮らしています。

ルームシェアをするとキッチンはリビングは共有となるので、これらも感染に拍車をかける要因の一つです。

このようにインドにはパンデミックが起こる要因が山のようにあります。

 

現在のインドの感染者数、政府の対応

2020年3月14日(土)時点のインドのコロナウイルス感染者は74名となっています。

12日には初の死者(1名)も確認されました。

政府の現在の主な対応は以下となります。

  • 外交や就労など一部のカテゴリーを除いて、全てのビザの効力を1カ月間停止
  • ビザなしで渡航を認めている国の資格を4月15日まで停止。入国を認めた場合も14日間の隔離の対象とする場合あり。
  • 首都ニューデリーで全ての学校と大学、映画館が3月末まで閉鎖

日本も例外ではなく、これらの規制の対象に含まれています。ビザの効力の停止は全ての国に適用されるので外国籍の観光客は実質、入国ができなくなります。

まるで鎖国のような状況です。渡航を検討されている方は事前の要確認が必要です。

在インド日本国大使館のページに細かく情報がアップされているので、こちらを確認すると良いでしょう。

 

まとめ

これらの状況からインド政府が他国より難しい舵取りを求められるのは間違いないでしょう。

貧困層の人の話はしましたが、逆に富裕層の人たちは海外旅行にも多く訪れています。

既に感染が確認された人はドバイから帰国人たちが含まれています。 

既にヨーロッパでは感染がかなり拡大してしまいましたが、インドでは拡大が抑えられるのでしょうか?